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森崎書店の日々 [ちょっぴりお疲れのキミに]

1年は早いもの。
寒々とした空気の中…師走に向けてすたすたすたと走りはじめるこの季節。。

悲しいことやうれしいことやくいしばることや悩ましいことや…
日々とも言えず…一時一時迫り来る感情の波にいささか疲れ気味のこの頃。
こんなときに熱い歌を聴いてしまうと、ぐるんぐるん目がまわりそうで…
珍しくも洋楽気分なんぞを聞いていたりする。

先日、神保町で見るべくして見る「森崎書店の日々」を見てきた。。
神保町…今やディスにーランドよりも勝るまさに…夢の国である。

元来古書の町で生まれ育った私にとって、古本というものは特段特別なものではなかった。
かといって…小さな古本屋さんは、おやじさんに睨まれそうでなかなか入れたもんじゃない。
でもなんていうか…その佇まいに小さいころからなんとなぁくも惹かれていた気もする。

エレカシに魅了されてからというもの…
読書家の宮本が足しげく通っていたという神保町に1度足を踏み入れてしまったら…
もうその世界にしっくりとこっくりと浸かってしまった。。

そんな独特な街の雰囲気がとっても伝わってくる映画。
主人公の貴子の本を読むその姿や仕草に惹きこまれてしまう。
手で選ばれたのかという程に…本をめくるその指がその物語の空気をかたちづくっている。

そこで気づいた。。
活字を読むことはまだまだ苦手。しかも読んでもすぐ忘れる始末。
でもこんなにも魅了されるわけ。

そのものの存在が。
本棚に整然と並べられている風景が。
囲まれた緊張感のある空間が。
手に取った時のグラシン紙の感触が。
値札をピリッと切り取る音が。

そして古本をめくる人間の美しい仕草が。大好きなのだ。ということ。

難しい哲学書を読むのも、わくわくする小説を読むのもよいけれど。
たまには本棚にある本を眺めてさわってめくるだけでも少し落ち着く夜もある。
本を読まない皆さんも。夢の国へぜひ。。

オフィシャルサイトはこちら

森崎書店の日々 (小学館文庫)

森崎書店の日々 (小学館文庫)

  • 作者: 八木沢 里志
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2010/09/07
  • メディア: 文庫



タグ:神保町
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